トロントに住もう!

トロントに語学留学に来た大阪人のブログ。

カナダ人って誰

22歳韓国出身のエマはカナダ人の彼氏が欲しくて仕方がない。

「ねえねえ、アジアの女の子のことどう思う?カナダ人の女の子とどう違う?ジェイソンはどっちが好き?」

凄い勢いで質問攻めにされているジェイソンはもちろんカナダ人です。

「えー、わからないよ。違いって何の?どういう意味で?」

韓国・中国・日本の女性5人に囲まれたジェイソンが「もちろんカナダ人が好きだよ!」なんてさすがに言いにくすぎ。
もういいってエマ、空気読もう!

と思っていましたが、実はジェイソンにとっては普通にこの質問が難しかったのです。

カナダは移民の国。特にトロント移民の町
ターバンを巻いていようが、ヒジャブを被っていようが誰もその人をジロジロ見たりしません。みんなが色んな国から来ていることは大前提だからです。みんな違うことが当たり前なのです。

ジェイソンも、トロントで生まれ育ったけどお父さんはコロンビア出身です。2つの文化が混じった家庭で育っています。

私の学校の先生であるティモの両親はフィンランドからの移民。家ではフィン語を話します。


わたしにはエマの聞きたかったことがわかります。
エマは、見た目が白人かつカナダで生まれたジェイソンを「本当のカナダ人」と認識したのですね。
だから、「本当のカナダ人」にカナダの女性とアジアの女性の違いを聞きたかった。
わたしも、トロントに来るまでは、カナダに住んでるのはほぼ白人というイメージでした。
だから、トロントに来て、「カナダ人が全然いない!」と思いました。笑

韓国や日本は単一民族の国家です。
だから、ターバンを巻いてる人を見ればインド人と思い、ヒジャブを巻いてる人を見れば中東の人、白人はヨーロッパか北アメリカかオーストラリア、と自然に外国人を自分の国の人と区別しています。

でもここで生まれたジェイソンにとっては、
カナダで生まれた人はカナダ人。見た目がアジア人でもカナダ人。
エマの質問はジェイソンを混乱させました。

何回も何回も説明したけど最後までピンと来てない様子でした。
私にとっては、トロントに来て1番大きなカルチャーショックだったかもしれません。

ティモによると、

「カナダのパスポートを持っていれば、その人はカナダ人。ここで生まれても、移民して1年でも、20年でも。カナダはどこの文化も受け入れオッケー。そう思ってるのが大抵のカナダ人だと思うよ。」

「でもカナダは広いから、場所によっても違う。トロントでは韓国語の看板も中国語の看板もオッケーだけど、モントリオールではフランス語オンリー。英語もダメ。フランスの文化を大切にしたいと思ってる場所だから。」

なるほどー。日本人からしたら、カナダでは1つの町が国レベル。
1つの町に住んでも到底カナダを説明することはできないですね。

ちなみに、「カナダ」の由来はネィティブカナディアンの言葉である「カナタ」だそう。
これは「村」という意味。
カナダにはネィティブカナディアンが住む地域もある。そこは、もう私たち日本人が想像する「カナダ」とはかけ離れたものでしょうね!

この後積極的なエマはスタバで逆ナン、彼氏ができました。
彼は中華系のカナダ人。
「本物のカナダ人」ゲットです、おめでとう!!

今日の英語:terminate:終了する

はじめに契約したケータイ会社はコスパが悪かったので別の会社に乗り換え。するとこんなメールが来ました。
“We received your request to terminate your account.”
「アカウント終了の依頼を受け取りました。」

映画のターミネーター
terminateは、単純に「終わらせる」よりも、完全に断ち切る、後に続かないという強い終末の意味を持つ。ターミネーターは全滅させる、相手の全てを抹殺する、そんなやつのことなんですね。恐ろしい!