スワッド
スワッドは化学の先生。サウジアラビア出身の女性で、人事交流でカナダに来ています。
待ち合わせの2時。全然合流できない。
なぜならスワッドが超方向音痴だからです。
この私も、Google map を見ながらグルグル回った結果、全然違う方向に進み出すほどの典型的「地図の読めない女」ですが、上には上がいました。笑
「だっていつも誰かに運転してもらってたからさー、自分でどこかに行く習慣がないんだもん。」
「え、ドライバーがいるの?もしかして、じいや?」
「サウジアラビアは女性が運転出来ない世界で唯一の国だよ、知らないの?」
まじー。普通に知らんかった!!
「でも今年の1月からは女性も運転できるようになるよ。最近は国が色んな権利を女性に与え始めてるからこの数年でサウジアラビアはだいぶ変わると思うよ!」
「幼稚園は男女一緒だけど、それ以降は職場まで全部別々だよ。」
「実は結婚してて子供は3人いる。夫のお母さんがうちに来て、私を気に入ったから夫を家に連れて来た。会ってみて、お互いに気に入ったから結婚したよ。」
「サウジアラビアの女性でカナダにいる人はみんな夫か父親の許可を得て来てるよ。」
「結婚が早いのは、勉強することに興味がない子が多いのもある。あと、もし誰かを紹介してもらってその人がまずまずよかったらいっとかないと、その後いい話が一生来ないかもしれない。何しろ出会いがないからさ!」
私は、「そうなん!?信じられへん!!」と言い続けました。笑
「でさー、今夫がめっちゃ怒ってて。私がこっちで顔を隠してないから。伝統と宗教をリスペクトしないのかって。でも、こっちであんなのやってたら目立つでしょ。国に帰ったらちゃんとやるって言ってんのに、顔出してるなら離婚するとか言い出して。『じゃあ離婚しても友達でいようね!』って言ったら『友達になんてなれない。』って。なんでー?何がだめなのー?いいじゃんー。わはははー!(爆笑)うちの国ではお酒も禁止だからさー、実はこないだクラブに行ってお酒も飲んだったけどね♪はっはっはー!(大爆笑)」
・・・スワッド大好き!笑
別にサウジアラビアが窮屈だと愚痴るわけではなく、今カナダでしかできないことを思いっきりやりたいと話すスワッドはとてもキラキラしていました。
ちなみに、イスラム女性の全身隠す黒いやつ。
顔が見えてるやつを「チャドル」、目しか見えてないやつは「アバヤ」と区別されていると初めて知りました。
そういえば、ビルはカナダに来て初めて「アバヤ」を着た女性を見て、「ニンジャがいる!」と思ったらしいです。笑
でも、このスワッドの天真爛漫さ、教育レベルの高さ。石油王の娘でしょー、絶対に!!
今日の英語: face-down: 表を下向きにして、うつ伏せで
“Cards will accumulate 3 different face-down stacks.”
「カードは表を下向きにして重ね、3つの山にします。」